任意売却サポートセンター

業務実績(過去の事例)

 

典型的な破綻のケース

当センターに寄せられた手記や、手掛けた事例の一部を紹介いたします。
どのケースも特別な事情ではありません。誰にでも起こりえる状況から始まったのです。

 

[ケース1] 給与が減収により、住宅ローンが破綻し任意売却を行ったケース

私は、平成12年に4,000万円の新築マンションを、頭金500万円で購入をしました。月々の返済金額は元利均等返済で、月々約16万円でした。私の勤務先はネット関連機器を製造・販売する会社でした。私がマンションを購入した年の前後は、その業界は非常に活気があり、順風満帆でした。したがって住宅ローンでトラブルどころか、繰り上げ返済を考えていた矢先ことです。業績悪化のため事業縮小するという事になってしまいました。当時私の年収は約700万円あったのですが、同額の収入が得られる同業種への転職は不可能なことを知りました。苦労した末に就職した会社での年収は400万円でした。

当然、年を重ねる毎に返済は苦しくなる一方でした。返済が苦しくなってくると、消費者金融に駆け込み何とかやりくりしてきました。持ち家があり、年収も400万円ありましたので、どの消費者金融でも50万円は貸してくれました。消費者金融で借りた金はボーナスで返済していましたが、再就職先の会社も業績悪化の為に、ボーナスも最終的には大幅な減額となりました。月々の生活費を下げる為に、車も売りました。お酒・タバコ・ゴルフなどお金のかかる趣味は総て止めました。

しかしその努力にもかかわらず、住宅ローンの延滞が始まってしまいました。しばらくして、融資を受けている銀行に行き事情を説明しました。銀行の担当者が「全ての借り入れ状況を教えてほしい」というので説明しました。私の説明を聞いていた担当者の顔が明らかに険しくなりました。「なんでもっと早く相談しなかったのですか」と我が事のように心配してもらいましたが・・・、「もう打つ手はありません!」と言われてしまいました。消費者金融の催促の厳しさを振り返り、なんで始めから銀行に相談しなかったのか悔やまれました。銀行から帰宅して、必死にインターネットで情報収集していて、ここ「花宮綜合コンサルティング」さんのページを目にして相談をしました。電話を入れた翌日にはスタッフの方が会いに来て下さいました。そして、何度も、相談にのってもらった末、自宅を任意売却で処分していただきました。

任意売却後の残った債務も月々1万円の返済で債権者と折り合いを付けていただき助かりました。今は、電話に怯える事もなくなり、妻そして子供達とそれなりの生活を送れるようになりました。妻と子供の笑い声も出るようになりました。

 

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[ケース2] 無理な返済計画で、住宅ローンが破綻し任意売却になったケース

 

名古屋市○○区の賃貸マンションに住む、結婚して2年目。子供のいないM様、31才ご夫婦は、新聞チラシに「今の家賃で自分の家がもてますよ!!」という広告を見た奥様の、「ねえ、日曜日に見に行かない?」と冗談半分で始まったお話でした。

半年後に3,200万円で67m2のマンションを購入しました。頭金「ゼロ」の総て借金です。諸費用含めて「3,500万円」となりました。奥様はとある会社で正社員として働き年収が250万円以上あります。ご夫婦の合計年収は約650万円。購入したマンションは共有名義で、M様5分の3、奥様が5分の2の持ち分です。全て不動産仲介業者に任せ、お二人は言われるままに書類に印鑑を押しただけです。住宅ローンは、月7万円、ボーナス時32万円。新居に引っ越す際に、カーテンや家具、電気製品を新調しました。これら新調した家財の月々の返済が4万円です。31才という若さで持ち家という、他人がみたら「うらやましい」と感じたことでしょう。お2人とも返済のことなど気にすることなく快適と思われる生活が始まりました。

しかし、年間に支払う住宅ローン134万円、管理費24万円、固定資産税15万円プラス他のローン48万円と、年間約221万円の返済をしなくてはなりません。このご夫婦の悲劇は、この時にすでに始まっていました。返済が始まって初めてのお正月、そして2月になると「ボーナス月の32万円の返済」、3月には「不動産取得税10万円」の請求が来て、お2人は結婚して初めて、そして人生で初めて「借金の重圧」を知ったのです。6月には奥様の妊娠が判り、嬉しいはずなのに率直に喜べない状況になっていたのです。一息つくと襲ってくる「ボーナス返済」。12月にボーナスをもらっても、2月のボーナス返済の為に使えません。固定資産税の15万円も大きな負担です。

お子様が生まれる1ヶ月前まで大きなお腹で働いていた奥様も出産のために退社せざるをえませんでした。 お子様が産れると、奥様は育児と住宅ローン返済のストレスが溜まりだしました。そして、カードローンのキャッシングが始まり、そして消費者金融です。楽しいはずのマイホーム生活が一転して地獄です。お子様が2才になる頃にはM様の収入ではどうにもならなくなりました。毎月借金の返済に追われる日々で、奥様の気持ちもどうにもならなくなり、協議離婚、奥様は子供を連れて長崎の実家に帰ってしまいました。M様は退職し、タクシーの運転手になりました。そして、破産を決意。我々は弁護士の依頼でM様のマンションを訪れました。玄関を入り廊下を歩いても生活感は全くありません。3LDKのマンションにM様の一人暮らしです。奥様が家財・家具のほとんどを持って 行ったのでしょう。

クリーニングをすれば直ぐにでも売却可能です。奥様にも連絡をし「専属専任媒介契約書」に「捺印」を貰い、販売活動に入りました。むろん、奥様には「残債務」の返済の請求が来ることを伝えました。マンションの売却価格は「1,600万円」でした。

この様に、始めから返済が難しいことが分からず、「行け行けの不動産業者」の言われるままに購入して、破産までしていく人も少なくありません。一時の夢としては高くついたものです。このM様は、任意売却後の残った債務の支払いを債権者側に月々1万円の返済で合意していただけました。

 

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